ブログ運営ツールで有名なサーチコンソールを使いたい。サーチコンソールの導入方法や使い方を教えてください。
こういった疑問に答えます。
Googleサーチコンソール(Google Search Console)は、サイトの改善やSEO対策には欠かせないツール。
ブログ運営をするなら、ぜひとも使い方をマスターしましょう。
本記事では、サーチコンソールの導入・初期設定から使い方までをわかりやすく解説しました。
サイトを分析して改善したい方はぜひご覧ください。
Googleサーチコンソールとは
サーチコンソールとは、Googleが提供する無料の分析ツールで、サイトの改善やSEO対策には欠かせないもの。
サーチコンソールは、2018年にリニューアルされ、見た目や機能名、操作性が変わりました。
サーチコンソールの持つ機能は大別すると3つで、以下のとおり。
- 機能①:アクセス解析できる
- 機能②:問題箇所を確認できる
- 機能③:サイト情報を通知できる
順に見ていきましょう。
機能①:アクセス解析できる
サーチコンソールの機能1つ目は、アクセス解析できることです。
解析できるものは以下があります。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| クエリ(検索キーワード) ページURL | クリック数 表示回数 CTR(クリック率) 平均掲載順位 |
左の項目と、右の値とをかけ合わせたデータがわかります。
たとえば、
- クエリ(検索キーワード)ごとの、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位
- ページURLごとの、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位
といった具合です。
実際の画面を見ながら解説しましょう。
クエリごとのデータ


記事を書くときは必ず検索キーワードを設定します。
上記のサーチコンソールの結果を見れば、あなたが狙ったキーワードと、実際の流入キーワードを比較できます。
もし両者にずれが生じているときは、読者ニーズを再考してリライトすることで、サイトを改善できる、というわけです。
リライトするときの具体的な手順は以下の記事をご覧ください。


ページごとのデータ


ページ(記事)ごとのデータもわかります。
参考:Googleアナリティクスとの違い
ウェブサイトのアクセス解析ツールとして、Googleアナリティクスがあります。
両ツールの違いは以下のとおり。


Googleサーチコンソールは、ユーザーがサイトにアクセスするまでのデータを解析できるツール。検索エンジンでの表示回数やクリック数、検索キーワードなど。
対して、Googleアナリティクスは、ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでのデータを解析できるツール。ページビュー数やページ滞在時間など。
このように、両ツールは解析できるデータが異なるので、目的に応じて使い分けましょう。
機能②:問題箇所を確認できる
サーチコンソールの機能2つ目は、サイトの問題箇所を確認できることです。
たとえば、以下のような問題点がわかります。
- 記事がインデックスされていない
- サイトの読み込み速度が遅い
- HTTPS対応できていない
1つ目の「記事がインデックスされていない」においては、どんなに良いコンテンツの記事だとしても、検索結果に表示されないので致命的な問題です。
また、2つ目の「サイトの読み込み速度が遅い」においては、読者が不満に感じて離脱率が高くなるので、早めの対処が求めれれます。
このようにサーチコンソールでは、アクセス解析だけでなく、サイトの問題点を確認できるので、サイト改善に有用なツールです。
機能③:サイト情報を通知できる
サーチコンソールの機能3つ目は、サイト情報をGoogleに通知できることです。
具体的には以下の2つ。
- サイトマップを通知できる
- 記事の公開・変更を通知できる
サイトマップを通知できる
サイトマップとはサイトの全体構成を示すものです。
後者のGoogle用のサイトマップをGoogleに通知すれば、サイト構成をGoogleに理解してもらえます。
サイト構造を理解してもらえれば、クローリング(Googleがサイトを巡回すること)を促進できるので、SEOで有利になります。
で、サーチコンソールを使うと、Google用サイトマップをGoogleに送信することができるわけです。
実際の画面は以下のとおり。


記事の公開・変更を通知できる
サーチコンソールの「URL検査」という機能を使えば、記事の公開・変更を素早くGoogleに通知できるので、SEOで有利になります。
以上、サーチコンソールの概要でした。
Googleサーチコンソールの登録・設定方法
続いては、サーチコンソールの登録・設定方法を解説します。
ここを読めば、あなたも今日からサーチコンソールを使えるようになりますよ。
サーチコンソールの登録・設定の手順は以下のとおり。
- 手順①:Googleアカウントを作成する
- 手順②:サーチコンソールを登録する
- 手順③:DNSレコードでのドメイン所有権の確認
順に見ていきましょう。
導入手順①:Googleアカウントを作成する
サーチコンソールの登録には、Googleアカウント(Gmailアドレス)が必要です。
まだ取得していない方は、アカウントの作成ページにアクセスし、登録しましょう。
>> アカウントの作成ページ
導入手順②:サーチコンソールを登録する
続いてサーチコンソールの登録です。
サーチコンソールの登録ページにアクセスしましょう。
» サーチコンソール登録ページ
[今すぐ開始]をクリックします。


プロパティタイプの選択
プロパティタイプの選択に画面が切り替わるので、「ドメイン」か「URLプレフィックス」のどちらか一つに自分のサイトのURLを入力します(両者の違いは後述)。
基本的にはサイト全体の計測をする「ドメイン」で登録するといいでしょう。当サイトの例でいうと、hideharublog.comと入力して、[続行] を押します。


ここでちょっとだけ参考情報をはさみます。
参考:ドメインとURLプレフィックスの違い
上記ではプロパティタイプで「ドメイン」を選択しましたが、「URLプレフィックス」との違いを説明しましょう。
Webサイトは複数のURLからアクセス可能で、当サイトだと以下のどれでもアクセスできます。
https://hideharublog.com
http://hideharublog.com
https://www.hideharublog.com
http://www.hideharublog.comプロパティタイプで「URLプレフィックス」を選ぶと、上記の全てを登録する必要があります。しかもデータが分散するのでイマイチなんですよね・・・。
そこで、関連するURLを一括管理できるようにしたのが「ドメイン」というプロパティタイプです(参照:サーチコンソールヘルプ、Google検索セントラルブログ)。
プロパティタイプで「ドメイン」を選ぶと、登録ドメインに対して
- wwwのありなし
- http, httpsの両方
- サブドメイン ・サブディレクトリ
の全てが含まれ、データ管理が簡単なのでおすすめ!
一方、特定のURL(例:サブドメインだけ)のデータを見たい、という方のみ、プロパティタイプで「URLプレフィックス」を選べばよし。
参考:プロパティタイプの追加
2つ目のサイトを作ったときに、プロパティを追加する方法を紹介しておきます。
サーチコンソールの左上に表示されている [▼ボタン]をクリックします。


[プロパティを追加]をクリックします。


ここから先の手順は同じですので、以下をご覧ください。
導入手順③:DNSレコードでのドメイン所有権の確認
「ドメイン」でURLを入力すると、赤枠内にTXTレコード(ドメインの所有権を確認するためのコード)が表示されるので、[コピー]をクリックします。


ここで、上記のTXTレコードを、契約しているサーバーに設定します。
以下では例として、私が使っているレンタルサーバー「mixhost![]()
![]()
mixhostでの作業
ブラウザで別のウィンドウを開き、mixhostのページにアクセスします。
\速度ランキング1位 アクセス集中にも強い/
[cPanelにログイン]をクリックします。


ドメインのカテゴリーから[Zone Editor]をクリックします。


[管理] をクリックします。


[レコードの追加] > [Add TXT Record]を選びます。


名前には自サイトのドメインを、レコードには先ほどサーチコンソールでコピーしたTXTレコードを貼り付けて、[レコードを追加]をクリックします。


以上でmixhost側の設定は完了です。
サーチコンソールでの作業
サーチコンソールに戻り、ここでようやく[確認]ボタンをクリックします。


すると次のような画面が表示されます。


これでOK!
以上、サーチコンソールの登録・設定方法でした。
サーチコンソールの使い方①:サマリー
「サマリー」はサイトの状況をパッと確認するときに使います。
サーチコンソールにログイン後、左メニューから「サマリー」をクリックしてみましょう。


すると、以下の4項目の概要がパッとわかります。
- 検索パフォーマンス
- インデックス作成
- エクスペリエンス
- 拡張
それぞれの項目で、「レポート全体」をクリックすると、詳細画面に移ります。


詳細画面の説明については、後述します。
繰り返しですが、この「サマリー」は、全体の概要をパッと確認するときに使うメニューです。
Search Consle Insights
Search Consle Insightsでは、次のようなデータを簡単に把握できます。
- ユーザーがコンテンツをどのように発見したか
- ユーザーがどのコンテンツをどのように消費したか
こうした情報を、サーチコンソールとGoogleアナリティクスの2つのツールを連携させることにより、見やすい形でSearch Consle Insightsは提供してくれます。
サマリー画面の右上にある[Search Consle Insights]をクリックしてみましょう。


以下のように、サイトのパフォーマンスを簡単に把握できます。


上記の他にも、以下のような内容を確認できます。
- 最も人気のコンテンツ
- 最も多く検索されたクエリ
- 最も急上昇中のクエリ
- 他サイトからの参照リンク
サーチコンソールとGoogleアナリティクスを普段から使いこなしている方にとっては、このSearch Consle Insightsは見る必要はありませんが、初心者にとってはありがたい機能です。
このSearch Consle Insightsで、全てのデータを入手するには、サーチコンソールとアナリティクスとを関連付けしておく必要があります。両ツールを関連付ける方法は、以下の記事をご覧ください。
>> Googleアナリティクス4(GA4)の導入方法と初期設定
サーチコンソールの使い方②:検索パフォーマンス
「検索パフォーマンス」メニューでは、クリック数や表示回数、掲載順位など、文字どおりサイトのパフォーマンスを把握できます。
サーチコンソールの中で最も使うのが、この「検索パフォーマンス」です。
前述したとおり、検索パフォーマンスでは以下を把握できます。
| 項目 | 値 |
|---|---|
| クエリ(検索キーワード) ページURL | クリック数 表示回数 CTR(クリック率) 平均掲載順位 |
左の項目と、右の値とをかけ合わせたデータがわかります。
たとえば、
- クエリごとの、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位
- ページURLごとの、クリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位
といった具合です。
左メニューから「検索パフォーマンス」をクリックしてみましょう。
以下のように、「合計クリック数」と「合計表示回数」を確認できます。


「平均CTR」と「平均掲載順位」にチェックをつけると、4項目全てを確認できます。


[検索タイプ]メニューをクリックすると、デフォルトの「ウェブ」検索以外に、「画像」検索や「動画」検索に切り替えることもできます。


[日付]メニューでは、計測期間を切り替えることができます。「比較」を使うと、以下の感じで、パフォーマンスの変化がわかりやすいですよ。


クエリごとのデータを確認する
検索パフォーマンスメニューの下部では、クエリごとのデータを確認できます。


ページごとのデータを確認する
[ページ] タブをクリックすると、ページごとのデータを確認できます。


該当ページのクエリを確認する
あなたが分析したい記事に絞って、クエリごとのデータを確認することができます。
上記の画面から、分析したい記事の行をクリックしましょう。


すると、分析したい記事だけに絞り込まれます。この状態で、「クエリ」タブをクリックします。


すると、分析したい記事に絞って、クエリごとのデータを確認できます。


クリック数や表示回数が最も多いクエリが、あなたが狙ったクリックと一致していれば、狙いどおりの記事が書けてるってことが確認できます。
一方で、表示回数が最も多いクエリが、あなたの狙いと一致していないときは、原因の分析が必要です。適宜リライトしましょう。
あなたの狙いと一致していないけど、流入の多いクエリについては、記事を追加して横展開していくのもよいですね。
このように、検索パフォーマンスのデータをもとにPDCAをまわし、サイトを改善しましょう!
なお、検索パフォーマンスのデータをもとにリライトする方法は以下の記事をご覧ください。


サーチコンソールの使い方③:URL検査(旧Fetch as Google)
続いては、サーチコンソールの「URL検査」の使い方を解説します。
「URL検査」は、前述した「検索パフォーマンス」の次によく使う機能なので、使い方をマスタしましょう。
URL検査とは
URL検査とは、記事のインデックス登録を促進させる機能です。
通常だと公開した記事はインデックスされるまでに時間がかかります(長いときは3か月かかることも)。
URL検査を使うことでクローラーが素早くインデックスしてくれるので、SEOに有利になります。
なので、以下のようにURL検査を使いましょう。
- 記事を公開した直後に、URL検査を使い、インデックス登録のリクエストをする(※必須ではない)
- 記事を公開後しばらくして、URL検査を使い、インデックス登録されたかを確認する
URL検査の使い方
メニューから[URL検査]をクリックします。


入力欄に、インデックス登録をリクエストした記事のURLを入力してEnterを押します。


記事がインデックス登録されていない場合
インデックス登録されていない記事だと、以下のような表示が出るので、「インデックス登録をリクエスト」をクリックします。


インデックス登録のリクエストが完了すると、以下の画面がポップアップ表示され、


「インデックス登録をリクエスト済み」に表示が変わります。


記事がインデックス登録済の場合
登録済みの記事にインデックス登録をリクエストすると、以下のように「登録されています」と表示されます。


このケースはこれでOK。追加ですることはありません。
登録済みであっても、リライトしたときは、なるべく早くGoogleに教えるために「インデックス登録をリクエスト」をクリックするとよいでしょう。


問題ありのケース
インデックス登録をリクエストしたときに、もしも以下のような警告メッセージが出たときには、早めに問題を修正しましょう。


以上、「URL検索」の使い方でした。
サーチコンソールの使い方④:インデックス作成(ページ編)
「インデックス作成」のメニューは、公開した記事が正しくインデックスできているかを確認できる機能です。
検索上位に表示されるには、記事がインデックスされないと話にならないので、定期的に本メニューを見て、インデックス状況を確認しましょう。
「インデックス作成」には以下の3つのメニューがあります。
- ページ
- サイトマップ
- 削除
特に「ページ」のメニューが重要です!
登録済み・未登録の記事数を確認する
メニューから[インデックス] > [ページ]をクリックしてみましょう。


すると以下のように、「未登録」と「登録済み」の記事数が表示されます。


登録済みの記事への対処
登録済みの記事は、以下の赤枠をクリックすれば確認できます。


登録済みの記事は、第一関門突破って感じですね。
今後は、検索順位をモニタしていきましょう。
検索順位の計測はRank Trackerを使うのがおすすめです。導入方法や使い方は以下の記事をご覧ください。


未登録の記事への対処
インデックス登録してほしいのに、未登録のままなのは問題なので、原因を調査しましょう。
画面を下にスクロールすると、ページが登録されなかった理由が表示されてます。


各行をクリックすれば、ページが登録されなかったページも確認できます。
上記のエラー表示を確認しながら、インデックス登録されなかったページに、適切な対処をしていきましょう。
以下では、インデックス登録されないケースの代表例について、原因と対処法を記載するので参考にしてください。
見つかりませんでした(404)
404エラーとは、存在しないURLにアクセスした際に表示される問題です。
原因と対処方法は以下をご覧ください。


noindexタグによって除外がされました
noindexタグとは、Googleにインデックスされたくないときに、サイト運営者がHTMLファイルに記述するものです。
詳細と対処方法は以下をご覧ください。


検出 – インデックス未登録
「検出 – インデックス未登録」の原因は、以下の2点があります。
- サイトへの過負荷を予想しGoogleがクロールを中止した(サーチコンソールヘルプ)
- インデックスする価値がないと判断された
詳細と対処方法は以下をご覧ください。


重複しています
「重複しています。xxx」の原因は、該当ページ以外に類似のコンテンツのページがあるから、あえてインデックスする必要はない、と判断されたためです。
詳細と対処方法は以下をご覧ください。


サーチコンソールの使い方⑤:インデックス作成(サイトマップ編)
まずXMLサイトマップの概要を説明し、次にサーチコンソールの「サイトマップ」メニューの使い方を説明します。
XMLサイトマップとは
サイトマップとは、サイトの全体像を示した地図のようなもの。
サイトマップには以下の2種類があります。
| 形式 | 用途 | |
|---|---|---|
| XMLサイトマップ | XML | 検索エンジンに登録するために、クローラー(ロボット)が読み取るもの |
| HTMLサイトマップ | HTML | 閲覧者(ユーザー)がページを探すために、ブラウザで表示されるもの |
今回フォーカスするのは、XMLサイトマップ。
サーチコンソールの「サイトマップ」機能を使うと、XMLサイトマップをGoogleに送信できるので、サイトの構成や更新情報をGoogleに早く知ってもらうことができます。
そうすれば、クローリング、ひいてはインデックスを促進できるので、SEOで有利になるのがメリットです。
サーチコンソールの「サイトマップ」メニューの使い方は、以下の2ステップです。
- 手順①:XMLサイトマップを作る
- 手順②:XMLサイトマップを送る
順に見ていきましょう。
手順①:XMLサイトマップを作る
XMLサイトマップを作る方法としては、「XML Sitemap & Google News」というプラグインを使うのがおすすめです。
XML Sitemap & Google Newsの導入・設定方法は以下をご覧ください。


手順②:XMLサイトマップを送信する
サーチコンソールの画面で、[サイトマップ]をクリックします。


サイトマップのURLを入力して「送信」をクリックします。


サイトマップは、以下の3つを登録してください。
| URL | 用途 |
|---|---|
| sitemap.xml | 作成されるXMLサイトマップ |
| sitemap.xml.gz | 圧縮されたXMLサイトマップ |
| feed | RSSフィード |
ステータスが3つとも「成功しました」と表示されたら完了です。


サーチコンソールの使い方⑥:インデックス作成(削除編)
「インデックス作成」の「削除」メニューは、Googleの検索結果からコンテンツを直ちに削除したいときに使う機能です。
この「削除」メニューを使うのは、公開した記事に以下のような情報が含まれていたケースです。
- 会社の機密情報
- 誤った商品情報
- 個人情報
「インデックス作成」の「削除」メニューの使い方としては、「新しいリクエスト」をクリックしたのち、検索結果から削除したい記事のURLを入力します。


「削除」メニューの注意点
この「削除」メニューは、前述のとおり、緊急かつ確実に、検索結果から該当の記事を表示させないときに使うものです。
緊急でないものは、この「削除」メニューを使うのではなく、noindexタグを設定しましょう。
そうすれば、そのうちクローリング(Googleがサイトを巡回すること)されて、インデックスから削除されますから。
「noindexタグって何?」という方は以下の記事をご覧ください。


サーチコンソールの使い方⑦:ページエクスペリエンス
ページエクスペリエンスとは、検索順位に影響するシグナル(指標)のひとつで、サイトの記事内容とは別に、サイトの訪問者が感じる利便性を評価するもの。
たとえば、
- ウェブに関する主な指標
- スマホでも読みやすいか
- HTTPS対応しているか
といった内容です。
サーチコンソールの「エクスペリエンス」のメニューでは、上記の項目をチェックできます。
ここで、ウェブに関する指標について、もう少し解説しましょう。
- 読み込み速度が早いか(LCP)
- 反応速度が早いか(INP)
- ページ読み込み時にレイアウトがズレないか(CLS)
「ウェブに関する主な指標」を確認する
サーチコンソールの左メニューから「ウェブに関する主な指標」をクリックします。


すると、モバイルとPCのそれぞれにおいて、ウェブに関する主な指標が問題ないかを確認できます。


モバイルとPCのそれぞれにおいて、画面の右上にある「レポートを開く」をクリックすると、詳細を確認できます。
たとえば、モバイルで「レポートを開く」をクリックすると、以下のように詳細を確認できます。


画面の下にある「良好なURLと判断されなかった理由」を確認して、問題点を修正しましょう。
ウェブに関する主な指標の改善方法
対処方法は以下のとおり。
| 改善したいこと | 対処法 |
|---|---|
| 読み込み速度を早める /反応速度を早める | レンタルサーバーを変更する WordPressテーマを変更する |
| レイアウトのズレをなくす | WordPressテーマを変更する |
もちろん、Webに関する実装スキルをお持ちの方であれば、上記以外の対処法もあるでしょう。とはいえ、多くの方にとって、それは現実的ではないですよね。
そこでおすすめなのが、上記表で記載したとおり、
の2点ですね。
それが最も効率的かつ効果的な対処法です!
私の実体験をご紹介
ひとつ例をあげると、私が使っていた昔のWordPressテーマでは、レイアウトのズレの指摘が多くてずいぶん苦労しました。そのときの奮闘記は、サーチコンソール「CLSに関する問題:025超」の原因と対処法にまとめています。
上記の記事に記載のとおり、改善にはすごい時間がかかったものの、多少は良くなった程度でした・・。
でも今のWordPressテーマ「SWELL
嬉しさの反面、もっとはやく「SWELL
というわけで、ウェブに関する主な指標を改善したい方は、レンタルサーバーとWordPressテーマを変更しましょう。
おすすのレンタルサーバー「mixhost![]()
![]()


おすすめのWordPressテーマ「SWELL


「HTTPS」を確認する
エクスペリエンス内にある「HPPTS」のメニューでは、サイトがHTTPS化(セキュリティ対応)しているかをチェックできる機能です。
使い方としは、まずサーチコンソールの左メニューから「HTTPS」をクリックします。


すると、あなたのサイトがHTTPS対応しているか確認できます。


もしHTTPS対応できてないなら、対処しましょう。
サーチコンソールの使い方⑧:リンク
サーチコンソールの「リンク」メニューは、サイトのリンク状況を確認できる機能です。
本メニューで確認できることは以下の2つ。
- 外部リンク:他サイトから自サイトにリンクされたページのランキングとリンク数
- 内部リンク:自サイト内でンクされたページのランキングとリンク数
リンクの重要性
外部リンクは、被リンクとも呼ばれ、どんなサイトからリンクされるかによってSEOに影響します。
どんなサイトからリンクされているかを確認しましょう。
内部リンクは、
- 読者のサイト回遊率を上げる
- サイト構造や記事の重要度をGoogleに伝える
といった役割があります。
そこで、本機能をもちいて、内部リンクの少ない記事をチェックしましょう。
「リンク」メニューを使う
メニューから[リンク]をクリックしてみましょう。


すると、以下のように外部リンクや内部リンクが表示されます。


どんなサイトから被リンクされているか、孤立したページがないか、を確認しましょう。
なお、外部リンクを獲得する方法は以下の記事を参考にどうぞ。


特定ページへの内部リンクを確認する方法
以下の3ステップです。
内部リンクの下にある「詳細」をクリックします。


右上の三本線マークをクリックし、「ターゲットページ」にチェックを入れます。


対象ページのURLを赤枠に入力します。内部リンクが貼られていれば、右側にその数が表示されます。


低品質からの被リンクを拒否する方法
Googleの品質に関するガイドラインに違反しているようなサイト(スパムサイトなど)から、自サイトへ勝手にリンクされてしまった場合、被リンクを拒否・否認できます。
手順は以下のとおり。
- サーチコンソールから被リンクのリストを抽出する
- 否認したい被リンクの一覧をテキストファイルにまとめる
- 作成したテキストファイルを「リンクの否認ツール」にアップロードする
詳しく見ていきましょう。
サーチコンソールの左メニューの「リンク」をクリックします。


右上にある「外部リンクをエクスポート」をクリックし、「そのほかのサンプルリンク」を選択します。


エクスポートするファイル形式を選びます。


すると、こんな感じで被リンク元サイトが一覧表示されます↓


ダウンロードしたリンクのリストを確認し、低品質な被リンクに該当するもののみをテキストファイルに抜き出していきます。
テキストファイルのルールは以下のとおり。
- 否認するURLまたはドメインを1行につき1つ記述する
- ドメインを無効にするには
[domain:]を先頭につける - ファイル名の拡張子は「.txt」
- コメントは行の先頭に「#」をつける
- 文字コードは「UTF-8」または「7-bit ASCII」で保存する
記述例は以下のとおり。
#否認するページ
http://spam.example.com/stuff/comments.html
http://spam.example.com/stuff/paid-links.html
#否認するドメイン
domain:shadyseo.com詳しくは以下のヘルプをご覧ください。
サーチコンソールの「リンク否認ページ」にアクセスします。
対象のサイトを選択し、「否認リストをアップロード」をクリックし、先ほど作成したテキストファイルをアップロードします。


あとは、被リンクが否認されるまで待ちましょう。
前回送信したテキストファイルをダウンロードし、そのファイルに追記し、再度アップロードします。
被リンクの否認を要求したものの、キャンセルしたいときは、以下のいずれかを行います。
- 送信したファイルを修正して再度アップロードする
- 「否認をキャンセル」をクリックする(下図を参照)。


詳しく以下のヘルプをご覧ください。
まとめ:Googleサーチコンソールを使ってサイト改善をしよう
Googleサーチコンソールの機能や導入方法、使い方を解説しました。
サーチコンソールでできることは大別すると以下の3つ。
- アクセス解析できる
- 問題箇所を確認できる
- サイト情報を通知できる
本記事を参考にして、サーチコンソールを活用し、サイトを改善していきましょう!
あわせて読みたい
サーチコンソールを使って記事をリライトする方法は以下をご覧ください。


サーチコンソール以外で、ブログ運営に必須のツールは以下をご覧ください。




