COMPASSのURL解析の使い方を教えて
SEO対策をしているのに思うように順位が上がらない…。
そんな悩みを抱えるブロガーにおすすめなのが、SEOツール「COMPASS」のURL解析機能です。
被リンク数やドメインパワーを数値で把握できるため、記事を書く前の段階で「狙うべきキーワードかどうか」を判断するのにも活用でき、公開後は競合と比較しながら記事改善やリライトの優先度を決めることも可能です。
正しい使い方を知れば、アクセス数や収益の向上に直結します。
この記事では、COMPASSのURL解析を活用してブログを成長させる方法を具体的に解説します。
今回は低価格のSEOツールとしてCOMPASSを紹介しますが、本格的にブログ運営したい方や時短したい方には、ラッコキーワードの有料版やRankTrackerをよりおすすめします。詳しくは以下の記事をご覧ください。
>>ラッコキーワードの使い方とSEO活用法
>>RankTrackerの使い方|導入から活用まで徹底解説!
COMPASSのURL解析とは何かを理解する
この章では以下のポイントについて解説します。
- COMPASSの基本機能とURL解析の役割
- URL解析でできることと得られるデータ
- 他のSEOツールとの違い
COMPASSの基本機能とURL解析の役割
COMPASSは、キーワード選定・検索順位チェックに加えて、URL解析機能を備えるSEOツールです。
URL解析は、特定のブログや競合サイトの被リンク数やドメイン/ページパワーを数値で確認できる強力な機能です。
これにより、競合の強さを客観的に把握し、自分の記事が勝負できるか判断できます。競合が弱ければ、狙ったキーワードで上位を狙える可能性も高まるため、戦略立案に役立ちます。
さらに、URL解析は記事公開後の改善だけでなく、記事作成前の段階で「このキーワードで記事を書くべきか」を判断する材料としても役立ちます。
競合サイトのドメインパワーや被リンク数が高すぎれば記事化を避け、逆に弱ければ新規記事で狙う、といった判断が可能です。
- 記事作成前:競合の被リンク数やドメインパワーが低ければ、「今から記事を書いても上位表示を狙える」と判断可能です。逆に競合が強すぎる場合は、執筆対象から外してリソースを温存する判断材料になります。
- 記事公開後:自分の記事と競合を比較して弱点を把握し、リライトや内部リンク強化の優先度を決められます。
こうした二段階での活用により、限られた時間と労力を効率的に投入できます。
URL解析でできることと得られるデータ
COMPASSのURL解析では、総被リンク数・外部被リンク数・Page Authority や Domain Authority といったMoz指標を取得可能です。これらは被リンクやページ/ドメインのSEO的強さを示す重要な数値です。
また、これらの結果をCSV形式で出力し、他のツールで分析することもできるため、データ管理やレポート作成にも便利です。
他のSEOツールとの違い
COMPASSの強みは「キーワード選定」「検索順位チェック」「URL解析」の3機能が一体となっている点です。
他のツールでは別々に使う必要がある機能が、COMPASSでは一括で使えるので効率的です。
たとえば、GRCではURL解析は別ツールが必要ですが、COMPASSでは1つの買い切りで完結するのも魅力です。
COMPASSでURL解析を行う前の準備
この章では以下のポイントについて解説します。
- COMPASSにログインして利用環境を整える
- URL解析に必要な入力項目と設定内容
- 解析対象URLを選ぶポイント
COMPASSにログインして利用環境を整える
まずは、COMPASSを利用できる環境を整える必要があります。購入後にライセンス情報を取得し、ソフトをインストールしてからログインします。
初回はJavaのインストールやライセンスキーの入力が必要となるため、マニュアルに沿って準備を進めてください。
ログインまでの環境を整えておくことが、URL解析をスムーズに進める前提条件となります。
COMPASSの購入および初期設定がまだの方は、以下の記事をご覧ください。


URL解析に必要な設定
COMPASSのURL解析はMoz-APIを利用してデータを取得するため、事前にMozアカウントを作成し、「Access ID」と「Secret Key」を控えておくことが必須です。これらの準備が整っていないと解析自体が開始できません。
Moz連携の設定がまだの方は以下の記事をご覧ください。


解析対象URLを選ぶポイント
事前準備として、解析するURLの選定も重要です。
自分のブログ記事を調べる場合は、改善したいページやアクセスが伸び悩んでいる記事を優先しましょう。
競合調査を行う場合は、検索上位に表示されている記事や、同じキーワードを狙っているページを選ぶのが効果的です。トップページの場合もありますが、基本は記事単位が中心です。
準備段階で解析対象を明確にすることで、取得したデータを具体的な改善につなげやすくなります。
COMPASSのURL解析の具体的な使い方
COMPASSのURL解析の使い方は、以下の3ステップ。
- 解析したいURLを用意
- COMPASSで解析
- 解析内容を確認
順に見ていきましょう。
解析したいURLを用意
最初に、解析したいURLを用意します。
ここでは、COMPASSのキーワード選定で使ったURLから解析する方法を紹介していきます。
下画像は、COMPASSでキーワード選定した後の画面。
画像の赤枠部分のURLを選択>右クリック>「URLをURL解析待ちリストに追加」をクリックします。


COMPASSで解析
次の手順で解析します。
- 「URL解析」タブをクリック
- コピーしたURLを貼付け (STEP1でURL解析待ちリストに追加した場合はスキップ)
- 「解析待ちリストに追加」をクリック (STEP1でURL解析待ちリストに追加した場合はスキップ)
- 「URL解析」をクリック


解析内容を確認
解析結果が表示されます。


URL解析を行うと、COMPASSは複数のSEO指標を一覧で表示します。
主な項目は「被リンク数」「Page Authority(PA)」「Domain Authority(DA)」です。これらを正しく理解することで、ブログの改善や戦略立案に直結させることができます。
まず被リンク数には「総被リンク」と「実被リンク」があります。
- 総被リンクはサイトにリンクされている全てのリンク数
- 実被リンクは総被リンクから内部リンクを除いた実質的な被リンク
実被リンクのほうがSEO的に重視されるため、競合と比較する際は特にこの数値に注目しましょう。
次に、「Page Authority」と「Domain Authority」について。
- Page Authority(PA):特定ページ単位のSEO強さ
- Domain Authority(DA):ドメイン全体のSEO強さ
競合のPAが高ければ、その記事ページ自体が強いということになり、上位表示のハードルは高めです。
一方でPAが低く、DAも高くなければ、新規記事でも十分に勝負できる可能性があります。
判断のポイントとしては、以下のように活用できます。
- 記事作成前:狙いたいキーワードで上位表示されている競合記事のPAや実被リンクが低ければ、自分の記事でもチャンスがあると判断できる。
- 記事公開後:自分の記事のPAや実被リンクが競合に劣っていれば、内部リンクで補強したり、外部からの被リンク獲得を目指したりする改善が必要。
つまり、データをただ眺めるのではなく、「書くべきか」「リライトすべきか」の判断基準として具体的に使うことが重要です。
ライバルサイトの実被リンクの詳細を確認する方法
COMPASSでライバルサイトをカンニングするには「実被リンク」をダブルクリックします。


以下のような画面になるので、取得件数を調整して「取得開始」をクリックします。


取得すると下画像のような形で、被リンク元のURLやドメインを確認できます。


URL解析結果をブログ運営に活かす方法
この章では以下のポイントについて解説します。
- 自分のブログ記事の改善点を見つける方法
- 内部リンクやコンテンツ最適化への応用
- タイトル・メタディスクリプション改善に役立てる
- リライトや新規記事作成の判断に活かす
自分のブログ記事の改善点を見つける方法
URL解析結果を活用すれば、競合に対して自分の記事がどこで劣っているかが明確になります。
たとえば、COMPASSで自サイトと競合サイトのドメインパワーや被リンク数を比較することで、改善すべき記事やページが特定できるようになります。これによって「無駄撃ち」が減り、成果につながる記事だけに集中できます。
内部リンクやコンテンツ最適化への応用
解析データをもとに、内部リンクの見直しやコンテンツの要点整理に役立てることができます。
たとえば被リンクやドメインパワーが低いページには内部リンクで信頼性を補強、関連コンテンツを統合して集客力の高い記事に改良するなど、SEOの効率化が期待できます。
タイトル・メタディスクリプション改善に役立てる
COMPASSのキーワード別順位や流入傾向を確認することで、クリックされやすいタイトルやメタディスクリプションへ見直せます。
ランキングの高くないキーワードは、タイトルに意識的に盛り込むことでアクセス向上のきっかけになります。
※メタディスクリプションの書き方は以下を参考にどうぞ。


リライトや新規記事作成の判断に活かす
URL解析によって競合の強度が一目で把握できるため、リライトするべき記事や新規記事への注力先を戦略的に選べます。
たとえば、競合のDAが高すぎて逆転が難しいキーワードは避け、「勝ちやすい隙間キーワード」にリソースを集中すべきと判断できます。
※リライトのやり方は以下の記事を参考にどうぞ。


OMPASSのURL解析をより効果的に使うコツ
この章では以下のポイントについて解説します。
- 他のCOMPASS機能との組み合わせ
- 定期的に解析を行うタイミングの目安
- データを表やグラフにまとめる工夫
他のCOMPASS機能との組み合わせ
COMPASSのURL解析は、キーワード選定や順位チェックと併用することで最大限の効果を発揮します。
たとえば、キーワード選定で狙いたいキーワードを抽出し、そのURLのドメインパワーをURL解析で確認することで、狙える範囲が明確になります。
そして順位チェックで実際のランキング推移を追うことで、一連のSEO戦略に統合できます。
このように三位一体で活用すれば、自分に最適なキーワードやコンテンツの方向性が見え、SEO施策に無駄がなくなります。
定期的に解析を行うタイミングの目安
URL解析は定期的なチェックが大切です。
とくにリライト後や記事公開から3か月〜6か月経過時点で解析すると、ドメイン/ページパワーの変化や施策の効果が把握しやすくなります。
このタイミングを目安に、定期的にURL解析を実行し、被リンク増加や評価の変化を確認することで、戦略的な見直しがしやすくなります。
データを表やグラフにまとめる工夫
解析結果をCSV出力し、スプレッドシートで表やグラフ化すると理解・共有が格段にしやすくなります。
たとえば、被リンク数やDomain Authorityを時系列でグラフ化することで、上昇傾向やリライトの効果を直感的に把握できます。
また、競合比較表を作成すれば、自サイトと競合の強み・弱みの差が一目瞭然になり、戦略に落とし込みやすくなります。
よくある疑問やトラブル解決
この章では以下のポイントについて解説します。
- URL解析でデータが取得できないときの対処法
- 競合サイトのURLを解析できない場合の注意点
- データの解釈を間違えないための注意事項
URL解析でデータが取得できないときの対処法
データが取得できない原因としては、Moz-API利用回数の上限超過が考えられます。
COMPASSはMoz-APIを利用しているため、使用回数が上限を超えると一部の指標が取得できなくなります。
これに該当する場合は、使用状況のリセットされるのを待つか、有料プランを検討しましょう。
また、入力したURLの形式が正しくない場合もデータ取得が失敗することがあります。URLを正確に入力することが重要です。
競合サイトのURLを解析できない場合の注意点
競合サイトのURLが解析対象として適切でない場合、正確なデータを得られない可能性があります。
たとえば、存在しないURLやリダイレクト設定があるURLを入力すると、被リンクやドメインパワーの正確な情報が取得できません。必ずブラウザ上で実際にアクセスできるページを対象とすることが大切です。
また、入力するのは対象ページ単位であるため、トップページではなく特定の記事など、解析したいページの正確なURL(末尾含め)を使ってください。
データの解釈を間違えないための注意事項
Moz由来の指標(Domain AuthorityやPage Authority)は絶対値ではなく、相対的強さを示す目安としてください
被リンク数やドメインパワーが高くても順位が上がるとは限らず、他の要素(コンテンツの質や内部SEOなど)とのバランスも重要です。
また、定期的な数値の変動をチェックし、トレンドとして判断する姿勢が大切です。一時的な変動に一喜一憂せず、全体の傾向を見ながら改善施策を考えることが、長期的なSEO成功につながります。
COMPASSの「URL解析」に関するQ&A
- Q1. URL解析をするにはMOZ-APIの設定が必須ですか?
-
はい、必須です。COMPASSのURL解析はMOZのデータベースを参照しているため、事前にMOZアカウントを作成し、Access IDとSecret Keyを取得して設定する必要があります。これを設定しないと、被リンク数やドメインパワーなどの指標は取得できません。
- Q2. URL解析は自分のブログ以外の競合サイトにも使えますか?
-
可能です。むしろ競合調査に活用するのが効果的です。競合サイトのURLを入力してドメインパワーや被リンク数を調べ、自分のブログ記事と比較することで「狙うべきキーワードかどうか」や「リライトすべきかどうか」の判断ができます。
- Q3. URL解析の対象はトップページと記事ページどちらを指定すればいいですか?
-
目的によって異なります。競合調査では検索上位にある個別記事のURLを指定するのが基本です。一方で、ドメイン全体の強さを把握したい場合はトップページのURLを解析するとよいでしょう。両方を使い分けることで、より精度の高い戦略が立てられます。
- Q4. URL解析の結果はどのように活用すればいいですか?
-
主な活用方法は2つです。記事作成前に競合の強さを測り、勝てそうなキーワードを選ぶこと、そして記事公開後に自分と競合の差を把握し、リライトや内部リンクの強化につなげることです。この二段階活用により、効率よくアクセスアップが狙えます。
- Q5. URL解析を行ってもデータが取得できない場合はどうすればいいですか?
-
まずはURLの表記(http/https、wwwの有無)を確認してください。それでも取得できない場合は、MOZ-APIの利用回数上限に達している可能性があります。その場合は時間をおいて再度試すか、APIの利用状況を見直しましょう。
まとめ|COMPASS URL解析の使い方
この記事では、COMPASSのURL解析機能を活用してブログやサイトのSEOを強化する方法を解説しました。ポイントを整理すると、以下のとおりです。
- COMPASSのURL解析では、被リンク数やドメインパワーなどSEOの強さを数値で把握できる
- URL解析は記事公開後の改善だけでなく、記事作成前のキーワード選定にも活用できる
- 被リンク数には「総被リンク」と「実被リンク」があり、SEO的には実被リンクがより重要
- Page Authority(ページ単位の強さ)とDomain Authority(ドメイン全体の強さ)を組み合わせて判断することで、競合に勝てるかどうかを見極められる
- 自分の記事の改善点を見つけ、内部リンク強化やタイトル・メタディスクリプションの修正、リライトの優先順位づけに役立つ
SEOは「記事を書く前の判断」と「公開後の改善」を両輪として進めることが大切です。
COMPASSのURL解析を取り入れることで、競合との差を数値で把握し、効率的に戦略を立てられます。
ぜひ実際に活用して、あなたのブログのアクセスアップと成果向上につなげてください。
COMPASSの使い方の詳細は以下をご覧ください。




