WordPressのリダイレクト設定手順【プラグインと.htaccessの2通り】

「WordPressのサイトで記事のURLが変わったのでリダイレクトをしたい。でもリダイレクトの知識がゼロでわかりません…。リダイレクト設定手順を教えてください」
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- WordPressのリダイレクト設定手順【プラグインと.htaccessの2通り】
記事の信頼性
今回は、WordPressのリダイレクト設定手順について解説します。
記事のURLが変わった際には、リダイレクトをする必要があります。
なぜなら、
・読者が古いURLにアクセスして見れない
・それまでのSEO評価がリセットされる
からですね。
そこで本記事では、WordPressサイトにおけるリダイレクトの設定手順をわかりやすく解説しました。
リダイレクトしたい方はぜひご覧ください!
目次
リダイレクトとは

まず、リダイレクトの概要をお伝えします。
リダイレクトとは
リダイレクトとは、Webサイトや記事のURLを変更した際、古いURLにアクセスしたユーザーを自動的に新しいURLに転送することです。
たとえば、
・2つの記事を合体して1つの記事にする
・Webサイトの移転でドメインを変更する
・サブドメインを追加して記事を移動する
とか。
URLを変更したにもかかわらず何もしないと、
・古いURLにアクセスしたユーザーが記事を見れない…
・そのページへのSEO評価がリセットされる…
という弊害が生じます。
そこでリダイレクトを行い、
- 古いURLにアクセスしたユーザーを新しいURLに誘導する
- URLの変更をGoogleに伝えてSEO評価を維持する
わけです。
301リダイレクトと302リダイレクトの違い
リダイレクトには以下の2つがあります。
- 301リダイレクト:恒久的なURL変更
- 302リダイレクト:一時的なURL変更
301リダイレクトをすれば、元のURLに対するSEO評価を、新しいURLに引き継ぐことができます。
一方、302リダイレクトはSEO評価を引き継げません。
よって基本は、301リダイレクトだけ使えばOKです。
リダイレクト設定方法は2つ
リダイレクトの設定方法は以下の2通りがあります。
- 方法1:WordPressのプラグインを使う
- 方法2:WordPressの .htaccessを編集する
どっちがよいか?
方法1は手順が簡単です。
ただし、プラグインを増やすので、サイトの動作は多少ですが重くなります。
なるべく簡単に済ませたいという方は方法1がおすすめ。
方法2はコードを編集するので、ハードルはやや高くなります。
ただし、プラグインは増やさず対応できるのがメリット。
コード編集が苦にならない方は方法2がおすすめ。
以降で、2つの設定方法を解説しましたので、希望するほうをご覧ください。
プラグイン「Redirection」を使ったリダイレクト設定手順

まずは、WordPressプラグインを使ったリダイレクト設定手順を紹介します。
※ .htaccessを編集したい方は次の項へスキップしてください
おすすめのプラグインはRedirection
WordPressのプラグインを使うと、リダイレクトを簡単に設定できます。
おすすめのプラグインは「Redirection」です。
WordPressのプラグインには公式と非公式がありまして、このRedirectionは公式プラグインなので安心して利用できます。
まずは、Redirectionをインストールしましょう。
WordPressのダッシュボードから [プラグイン] > [新規追加] をクリックして、Redirectionを検索したら、[今すぐインストール]をクリックします。
インストールしたら、[有効化]をクリックします。
Redirectionの初期設定
次に、初期設定を行います。
以下の画面が表示されるので、[セットアップを開始] をクリックします。
以下3つにチェックをつけて、[次へ] をクリックします。
・WordPress の投稿と固定ページのパーマリンクの変更を監視
・すべてのリダイレクトと 404 エラーのログを保存する
・Store IP information for redirects and 404 errors
「既存のリダイレクトをインポート」の画面が表示される場合があります。そのまま [次へ] をクリックします。
[セットアップ完了] をクリックします。
[次へ] をクリックします。
[準備完了です!]をクリックします。
初期設定は以上です。
Redirectionを使ったリダイレクト設定手順
では実際にリダイレクトを設定していきましょう。
[新しい転送ルールを追加] のところにある [ソースURL] と [ターゲットURL] にURLを入力します。詳細は図の下に記載したのでご覧ください。
- ソースURL:転送元のURLを入力
- ターゲットURL:転送先のURLを入力
同じサイト内で、【https://example1.com/oldpage/】から【https://example1.com/newpage/】へリダイレクトする場合は、以下のように入力します。
・ソースURL:/oldpage/
・ターゲットURL:/newpage/
外部サイトへリダイレクトする場合は、以下のように、ターゲットURLを省略せずにすべて入力します。
・ソースURL:https://example1.com/oldpage/
・ターゲットURL:https://example2.com/newpage/
URLを入力したら、[転送ルールを追加] をクリックします。
すると、リダイレクトの設定が追加されます。
リダイレクトの設定は以上。
簡単ですね (^o^)/
.htaccessを編集するリダイレクト設定手順(mixhostを例にする)

続いては、.htaccessを編集してリダイレクトする設定手順を解説します。
.htaccessとは
読み方は「ドットエイチティアクセス」。
.htaccessとは、サーバの操作をディレクトリ単位に一括で行えるファイル。301リダイレクトの転送設定だけではなく、アクセス制御や認証、エラーページなどの設定も可能です。
WordPressをインストールすると .htaccessは自動作成されます。
.htaccessを編集するときの注意点
.htaccessを使ったリダイレクトは、記述をまちがえるとサイト全体に影響を及ぼします。編集は慎重に行いましょう。
また、作業前に.htaccessのバックアップをとっておくことをお忘れなく。
手順1:.htaccessを開く
まず.htaccessを開きます。
.htaccessは非表示になってるケースもあるので、まず表示させるところからスタートです。
表示のさせ方は、お使いのレンタルサーバーによって手順は異なります。今回はmixhostを例にして説明しますね。
まずmixhostにログインします。
>> mixhost
次に、cPanelに入ります。
[ファイルマネージャー] をクリックします。
右上の歯車マークの [設定] をクリックします。
・[非表示のファイルの表示]
・[文字エンコードの検証ダイアログを無効にする]
にチェックを入れて、[Save] をクリックします。
左メニューで [public_html] フォルダをクリックします。
リダイレクトの際に、転送元となるドメイン名(本例では、hideharu.com)のフォルダをクリックします。
右メニューに .htaccessが表示されています。
この.htaccessを編集していくわけです。
注意:.htaccessはディレクトリ(フォルダ)ごとに複数あるので、編集する.htaccessをまちがえないでください。編集するのは、転送元のドメイン名の直下にある.htaccessです。その.htaccessは、そのディレクトリ以下のすべてに設定が反映されます(換言すると、それ以外のディレクトリには設定は反映されません)。
.htaccessをクリックしたら、右クリックして [Download]を選びます。
すると、.htaccessがお使いのPCに保存されます。このファイルは万一のときのためにバックアップとして保存しておきましょう。
次に .htaccessを右クリックして、[Edit] を選びます。
すると .htaccessを編集できるようになります。
ここに、リダイレクト用のコードを追加していきます。
手順2:.htaccessを編集する
- 移動したいコンテンツのURLを『old-content.com/aaa』とします
- 移動後のコンテンツのURLを『new-content.com/aaa』とします
WordPressの特定ページを301リダイレクトするための記述方法は以下のとおり。
redirect 301 /aaa http://new-content/aaa
なお、上記コードで、転送元のURLを /aaa だけ記載すればいい理由は、転送元のディレクトリに存在する .htaccessを編集しているからですね。
上記コードを .htaccessに追記します。
追記方法の例は以下を参照してください。
# BEGIN WordPress <IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine On RewriteRule .* - [E=HTTP_AUTHORIZATION:%{HTTP:Authorization}] RewriteBase / RewriteRule ^index\.php$ - [L] RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d RewriteRule . /index.php [L] </IfModule> # END WordPress redirect 301 /aaa http://new-content/aaa
上記例のように、
# END WordPressのすぐ下にリダイレクトのコードを記述します。
これで、old-content.com/aaa にアクセスすると、自動的にnew-content.com/aaaにリダイレクトされます。
あとは、リダイレクトしたいページのぶんだけ
redirect 301 xx の行を追加していきます。
.htaccessの編集が終わったら、画面右上の [変更の保存] をクリックします。
mixhostの場合、上記の手順で.htaccessの変更が反映されます。
FTPソフトを使ってサーバーにアップロード、という作業は不要です。
リダイレクト301設定後の確認方法

リダイレクト301を設定したら、動作確認をしましょう。
動作確認の方法は以下の2通り。
- 確認方法1:Chromeのシークレットウィンドウを使う
- 確認方法2:リダイレクトチェッカーを使う
確認方法1:Chromeのシークレットウィンドウを使う
キャッシュやCookieが残っていないブラウザを使うと簡単にチェックできます。
Chromeを使っている場合は、シークレットウィンドウを使います。
Chromeの右上にある3点マークをクリックして、[新しいシークレットウィンドウ] を選びます。
転送元の(古い)URLを入力してエンターキーを押し、希望の転送先が表示されたらリダイレクトの設定は成功です。
確認方法2:リダイレクトチェッカーを使う
リダイレクトチェッカーを開きます。
» ABASHI リダイレクトチェッカー
赤枠内に転送元のURLを入力して [チェックする] をクリックします。
すると、ご覧のように、リダイレクトの結果を表示してくれます。
404エラーを監視しよう
WordPressのリダイレクト設定を終え、正常に動作することを確認したらもう安心。
しかし念のため、404エラーが発生してないか定期的に監視しましょう。
404エラーとは、サーバーから「そんなページは存在しません」と返されるエラーのこと。
404エラーの確認方法
プラグイン「Redirection」を使っている方は、[404エラー]をクリックすると確認できます。
プラグイン「Redirection」を使っていない方は、Googleサーチコンソールで404エラーの有無を確認できます。詳しくは以下の記事をご覧ください。
» サーチコンソールの404エラー(ページが見つかりません)対処法
まとめ

WordPressのリダイレクト設定手順を解説しました。
リダイレクトの方法は以下の2つ。
・プラグイン「Redirection」を使う
・.htaccessにコードを追加する
簡単に済ませたい方はプラグインを使うのがおすすめ。
プラグインを増やしたくない方は .htaccessを編集しましょう。
参考になれば幸いです。
なお、WordPressに関する記事は以下にまとめてますので、あわせてご覧ください。
» 【ブロガー向け】WordPress習得への完全マップ