WordPressの警告メッセージで、”PHPのバージョンが古い”と指摘されたけど、どう対処すればいいんでしょうか?ちなみにサーバーはmixhostです。

こういった疑問に答えます。
WordPressを使ってると、ある日突然ダッシュボードに”PHPのバージョンが古い”と警告されて、「なにこれ、、どうすりゃいいの、、」と悩んでませんか?
はい、私も初心者のときは、さっぱりわかりませんでした。
でも、このPHPのバージョンアップはすごく重要で、放置しちゃいけません。
PHPをバージョンアップしないと、セキュリティーが低下してブログが被害を受けるかもしれないから。また表示速度のパフォーマンスが上がらず、SEOで不利となるから。
そこで今回は、PHPのバージョンアップ手順をわかりやすく解説しました。
本記事を参考に、今すぐPHPのバージョンアップをやってみましょう。
実例として、mixhostサーバーを使って解説しますが、それ以外のサーバーをお使いの方にも参考になるはず。ぜひご覧ください。
WordPressのPHPをバージョンアップしないとダメな理由
PHPとはプログラミング言語の一種で、WordPressの開発にも使われています。開発は進行中で、定期的にバージョンがあがっていきます。
このPHPは、WordPressが自動でバージョンアップしてくるわけではなく、お使いのサーバー側で、あなた自身がアップデートしないといけません。
つまり、あなたがPHPをバージョンアップしないと、どんどん古くなっていくわけです。
PHPが古くなると、以下の問題が起きます。
- セキュリティーが低下して、ブログが被害を受ける可能性がある
- ブログの表示速度パフォーマンスが上がらず、SEOで不利になる
これが、PHPのバージョンアップが必要な理由です。
もちろん、WordPress公式ページでも、PHPのバージョンアップを強く勧めています。
2つの理由を詳しくみていきましょう。
理由①:セキュリティーが低下して、ブログが被害を受ける可能性がある
Web上の42%のサイトで使われているWordPressは、つねにサイバー攻撃の的。
よって、WordPressはセキュリティーを万全にしないといけません。
PHPはWordPressの根幹でもあるため、PHPのセキュリティーは非常に重要なわけです。
ただし、PHPはあるバージョンで完成なんてことはなく、バグ修正や改善をくりかえし、常にバージョンアップしています。
ですので、もしあなたのWordPress環境で、PHPのバージョンが古いままだと、サイバー攻撃をうける可能性がでてきます。具体的には、、
- ウィルスにやられる
- 個人情報を盗まれる
- ブログを改ざんされる
など。
このように、PHPが古いとセキュリティーが低下して、ブログが被害を受ける可能性があるので、PHPをバージョンアップしないとダメなんです。
理由②:ブログの表示速度パフォーマンスが上がらず、SEOで不利になる
PHPは、ブログの表示速度に大きく影響します。
当然、PHPバージョンの新しい方が、WordPressの処理が効率よく行われるようになり、ブログ表示が速くなります。
裏を返せば、PHPバージョンが古いと、ブログの表示速度が低下するということ。となれば、SEOで不利になります。なぜなら、
- 動作がもっさりしてると、読者の離脱率が高くなり、Google評価が落ちるから
- Core Web VitalsのLCPのスコアが低くなり、Google評価が落ちるから
上記のとおり。
このように、PHPが古いとブログの表示速度が上がらず、SEOで不利になるので、PHPをバージョンアップしないとダメなんです。
補足:PHPバージョンが古いと、WordPressをバージョンアップできない
PHPと同じ話で、WordPress本体もバージョンアップしていく必要があります。
» 参考:WordPressバージョンのアップデート方法と注意点【初心者必見】
しかし、PHPのバージョンがあまりに古いと、WordPressをバージョンアップできません。以下のような警告メッセージが出ます。


なので、PHPはバージョンアップして最新にする必要があるわけです。
PHPはいつバージョンアップすればいいの?
PHPをバージョンアップする必要性をご理解いただいたところで、続いては、PHPはいつバージョンアップすればいいか?を解説します。
PHPをバージョンアップをするタイミングを知るには、WordPressの「サイトヘルス」をみればOKです。
サイトヘルスとは?
サイトヘルスとは、WordPressに近年追加された機能で、サイトの状態が正常かどうかをチェックしてくれるもの。
サイトヘルスでPHPのバージョンアップタイミングを知る手順
WordPressの左メニューから[ダッシュボード]を開くと、[サイトヘルスステータス]が表示されます。
※もし表示されてないときは、上部の表示オプションを開き、[サイトヘルスステータス]にチェックをいれてください。
PHPバージョンが古くないとき
サイトヘルスステータスに「良好」と表示されていれば、PHPのバージョンは古くないということ。


一方、何かしらの問題があると「改善が必要」などの表示がされるので、サイトヘルスの画面を開きましょう。
[サイトヘルスステータス]の中にある[サイトヘルス画面]のリンクをクリックしてもよいし、WordPressの左メニューから[ツール] > [サイトヘルス]をクリックしてもOKです。
サイトヘルスの画面の中で、[1つ以上の推奨モジュールが存在しません]の記載があれば、PHPのバージョンは古くないということ。


PHPバージョンが古いとき
一方、PHPバージョンが古い場合は、[サイトがPHPの古いバージョン(x.x.x)を実行しており、更新をおすすめします]と表示されています。


このような指摘がされたときが、まさに、PHPをバージョンアップすべきタイミングというわけです。
参考:お使いのPHPバージョンを知る方法
そもそも、今使ってるPHPバージョンっていくつ?を知る方法を紹介します。
先ほどのサイトヘルスの画面で、右側の[情報]をクリックした後、[サーバー]をクリックします。


PHPバージョンの行を見ると、お使いのバージョンを確認できます。


もしも、お使いのバージョンよりも新しいPHPバージョンがリリースされているなら、WordPressで催促されなくても、自らPHPをバージョンアップしてもいいですね。
WordPressのPHPをバージョンアップする手順【mixhost】
続いては、WordPressのPHPをバージョンアップする手順を解説します。
PHPのバージョンアップは、WordPress側ではなく、あなたが契約しているサーバー側で行います。
今回は、mixhostサーバーを例に解説します。
手順1:mixhostにログイン
mixhostにログインして、マイページに入り、自分の契約しているサービスをクリックします。


手順2:cPanelにログイン
メニューの[cPanelにログイン]をクリックします。


手順3:MultiPHP マネージャーを選ぶ
cPanelに入ったら、[ソフトウェア]カテゴリにある[MultiPHP マネージャー]をクリックします。


手順4:対象のドメインと、PHPバージョンを選ぶ
対象のドメインにチェックをつけ、[PHPバージョン]のプルダウンをクリックします。


複数のPHPバージョンが表示されるので、希望のバージョンを選びます。基本的には、最新バージョンを選びましょう。


手順5:PHPバージョンアップを実行
最後に[適用]ボタンクリックし、PHPバージョンアップを実行します。


PHPバージョンアップは数十秒〜2分ほど。
以下のメッセージが出たら成功です。


念のため、PHPがバージョンアップされていることを確認してください。


以上で、PHPのバージョンアップは完了です。
まとめ:WordPressでブログ運営するなら、PHPのバージョンアップは必須
今回は、WordPressをお使いのブロガーさんに向けて、PHPのバージョンアップの必要性と手順を解説しました。
WordPressでブログ運営するなら、PHPのバージョンアップして、最新を使うのは必須です。
PHPをバージョンアップしないと、セキュリティーが低下してブログが被害を受けるかもしれないから。また表示速度のパフォーマンスが上がらず、SEOで不利となるから。
本記事を参考に、お使いのPHPバージョンを確認し、もし古いならすぐにバージョンアップしましょう。
バージョンアップすべきは他にもあり
なお、WordPressでブログ運営するなら、実はPHP以外にもバージョンアップすべきものがあります。具体的には、WordPress本体やプラグイン、テーマの3つ。
この3つをバージョンアップする必要性や手順にはついては、WordPressバージョンのアップデート方法と注意点【初心者必見】で解説していますので、そちらもあわせてご覧ください。